微弱光検出(ラマン、PL、発光など)
長時間露光には暗電流ノイズが小さい検出器は必須です。近年空冷電子冷却のCCD検出器の性能があがり、冷却温度を低くした暗電流を抑えたモデルを各社リリースしております。
数字的には確かによいですが、超微弱光検出には、カタログデータには表すことができない、暗電流のユニフォーミティが非常に重要なファクターになります
以下をご覧ください。
-80℃冷却で100sec露光時間の電子冷却CCDの暗電流と、-120℃液体窒素冷却で600秒露光での暗電流データの比較です
前者が揺らぎをもっているのにたいして、後者はまっすぐな一直線です。
この揺らぎに埋もれてしまうような微弱光検出には液体窒素冷却CCDが不可欠になります
<システム構成>
検出器:PyLoN
分光器:IsoPlane SpectraProシリーズ
制御系;PC,ソフトウエア
光学系:集光系 光ファイバー
励起光源:レーザーなど
参考:Yasushi Takahashi, Yoshitaka Inui, Masahiro Chihara, Takashi Asano, Ryo Terawaki & Susumu Noda,(2013), A micrometre-scale Raman silicon laser with a microwatt threshold,Nature 12237.
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